
PSATはPreliminary SATの略です。
ちなみに、発音は「ピーエスエーティー」。
日本人的には「ピーサット」と言いたいところですが、向こうの人はあんまり略さないんですよね。めんどくさっ、といつも思っていました。
SATがアメリカのセンター試験のようなもので、PSATはその模試です。
私の通っていた高校では、高校三年生(アメリカは高校が4年制なので、日本の高校2年生に相当する)で全員受けました。
科目は「国語」と「算数」です。
このPSATの何がすごいって、これで上位0.5%くらいの点数を取れれば、「Naitional Merit Semifinalist」という、「National Merit Scholarship」という奨学金に応募できる候補者になれることです。
※ちなみにアメリカでいう「奨学金」は通常返済不要。返済が必要なのは普通に「借金」扱いです。
奨学金はいいよね・・・。
でもそれよりも、候補者になるだけで、難関大学に受かりやすくなったり、大学独自の奨学金をオファーしてもらいやすくなるのがメリットとしてハンパないです。
実は私もギリギリのラインでNational Merit Semifinalistになれました。
いろんな大学から入学の誘いや、奨学金のオファーもきました。
1番すごかったのは、「受験不要!学費・寮費・食費無料!パソコン支給!お小遣い支給!」というやつです。ランクの低い地方の州立大学だったので、なんとかして成績上位の学生を確保したかったのでしょう。日本では国立大学のほうが優秀なイメージですが、アメリカでは逆で、私立ばかりがブイブイ言わせています。
ハーバードからも手紙が届いたときは「マジで!」と思いましたが、さすがに「ぜひ受験してね〜」程度のお誘いでした。ですよね〜。
でもこういうのがあると、うちみたいな貧乏な家庭でも、なんとか大学へ行けるので、とてもありがたい制度です。
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ちなみに実際は、もう少しランク上の近所の大学に行きましたので、そこでも奨学金を頂きましたが、日本の国立大より少し少ないくらいの学費を払う結果になりました。