オタクをどん底に突き落とすプロム文化後編

前編はこちら→モテないやつをどん底へ突き落とすアメリカのプロム文化【在米体験談】【前編】


プロムといってもただダンスパーティーに参加するだけではありません。

まずは各グループで食事会。
田舎町なので、良さげなレストランは当日の予約の奪い合いになります。
なお、予約の確保は親がやります(親がんばる)。

ちなみに移動手段も親が運転する車です(親やっぱりがんばる)。
運転免許を持っている子も多いですが、
浮かれた気分で運転すると事故るので、
「プロムへの移動は親がやること!」と学校から指導されます。
プロムへ連れて行き、帰る時間にまた親がやってきて学生たちを回収します。
金持ちの親だとリムジンを手配するなど、VIP待遇です。

プロムが終わったらアフタープロム。
なんかアフターコロナみたいな響きですが、単なる二次会です。
大体、親が1番金持ちな人の自宅でホームパーティーが開催されます。
これに関しても「酒を飲むな」「飲酒運転で帰るな」と学校から口すっぱく言われます。
それでも酒を飲んで飲酒運転で事故る学生がときどきいるので困ったものです。

あと、どういうわけか、学校の横の湖に落ちる人が毎年いました。
酒のノリかな・・・。



その最中、私のような超絶モテないプロム文化の敗者たちは自宅でおとなしくしています。
街に出てプロムに行く人たちに遭遇したら気まずいしね!
こういう日に限って、先生が気を利かせて宿題を免除してくれたりするので、やることもなく困りました。

「ああ、みんな今頃プロムで楽しんでるんだなぁ」と、
夜空を見上げてきったねぇシンデレラごっこをするしかないわけです。
いくらぼやいても、誰も迎えにきませんが。

友達のCちゃんなんか暇すぎて滅多にかけない電話をかけてきた。
孤独に耐えきれなかったようだ。
類は友を呼ぶんだなぁと実感しました。

前編はこちら→モテないやつをどん底へ突き落とすアメリカのプロム文化【在米体験談】【前編】