オタクをどん底に突き落とすプロム文化b

プロム(Prom)ってご存知でしょうか。
高校最後の年(アメリカの場合、高校4年生)の卒業前に開かれるダンスパーティーです。

この時期が近づくと、期末テストの準備で忙しいわ、パートナー探しでギラつくわでなんともいや〜な雰囲気なんですよね。

というのも、プロムはパートナーと来るのが当たり前みたいな文化なんです。

もちろん、女子会や男子会で挑む猛者もいますが、いざ参加すると踊る相手もいないし、負け組感が半端ないし、結局フォーマルな服でいつも通りの雑談をするという残念な顛末になるわけなので、なんとしてもパートナーを見つけねばと必死になります。

彼氏彼女が最初からいる人はいいですよ。

問題はいない人ですよ。

もう、誰でもいいからパートーを探さねばとみんな頑張ります。

男女の友達同士や、別の高校に通ってる親戚、親の友人の子など、いろんなソースからパートナーを探してきます。

中には、えっ、お前ら小学校から同級生だけど話してるところをほぼ見たことないし、むしろどちらかというとお互いを軽蔑してるよね!?付き合うの!?プロムの二週間前から!?卒業までの限定期間!?ちょっと前まで、「あいつの眉毛の色、髪の色と全然違って超きもい」とかディスってたあなたは一体どこへ!?なんてケースもあります。

そして数多くのバラが贈られ、即席カップルが誕生していくわけですが。。。

当然ながら、あぶれ者が出てきます。

学年で最もモテない、誰からも選ばれない、底に溜まった沈殿物みたいなやつらです。

そう、私です!!!

ありがとうございます。

モテないのは元々わかっていましたが、プロムであらためて実感するわけです。

「わぁ・・・私ってマジで恋愛底辺なんだ・・・!」

絶望ですね。なんと無慈悲なイベントなのでしょう。



さらに無慈悲なのが、プロムの後、大半のカップルが別れるという事実です。
だって、大学に進学すれば、ほぼ確実に州を超えた遠距離恋愛になりますし、それよりは大学で新しい相手を探したいよねという暗黙の了解です。


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ちなみに、プロム会場の装飾がお粗末なのは仕様です。

生徒会がプロムを仕切るのですが、彼らの財源は生徒会予算やバラ販売の収益など、非常に限られています。必然的に、同じ装飾グッズを毎年使い回さなければならず、新しいものを買う予算もありません。ちなみに会場も学内のロッカースペースやカフェテリアをなんとか工夫しただけのものでした。公立高校だったので、そのせいもあるかもしれません。